兵庫県西宮市の薬局です。漢方相談・市販薬・処方せん受付

店長とお酒と尿酸

甲風園つばさ薬局 店長の中村です。

先日お店の営業中に、胸~背中を前から針で貫かれたような激痛が走りまして。

バーーーーン!!!って感じ(語彙

これはヤバイぞと。

「心筋梗塞の人ってこの痛みが持続するとしたら、俺は耐えられない」

と思い冷や汗が出て、その場にうずくまるという、

仕事の無理が祟ったかと、自分を振り返るキッカケとなりました。

即、近くの内科に行って、心電図とレントゲンを診てもらったのですが

特に所見なし。

採血しても、それっぽい結果はなし。

心筋がやられたらクレアチンキナーゼ(CPK)が上がるだろうし

血栓の形成の指標となるD-ダイマーが上がるだろうけど

どっちも正常。

結局、肋間神経痛だったようです。

でもその理由はストレスではないかと。

採血した結果、ほぼ何もなかったのですが

ただ一点だけ。

尿酸が高い。

7.6(基準値7.0未満)

尿酸って、アレです。

痛風になるやつ。

私の父は旅行先の淡路島で「足が折れたー!折れたー!」と言い

帰宅後、母と両肩担いで整骨院に連れていくと

「あーよく来るんですよ痛風の人」と。笑

おそらくその時の父の尿酸値は10を超えていたと思います。

なので私も遺伝か生活習慣か、その血を引き継いでいるのです。

そう言えば足の親指の付け根が痛いときが時々あるんですよね…。笑

そして、尿酸が高い原因は、多分お酒なのですよね。

ビールは尿酸値を上げる?プリン体オフならOK?

ビールを飲むとプリン体が多いからダメとはよく言いますが

結論から言いますと

ビールに限らずお酒は尿酸値を上げます!

尿酸とはそもそも細胞の代謝物であって

活動している限り人の体の中から出続けるものです。

駆け込んだ内科の先生からいただいた「尿酸値気にしていますか?」の冊子から抜粋。

体の中には常に1g(1,000mg)程度の尿酸が存在しています。

体内で合成は1日約500mg、

食べ物からの摂取は1日約100mg、

排泄は1日約600mg。

食事では肉類にプリン体が多く、種類によって異なりますが100gあたり100~300mg、

得に鶏レバー、干物などは100gあたり300mg以上含まれており注意が必要です。

排泄については最大能力が600mgというわけではなく、まだ余力がありますので

食べ物から余分にプリン体を摂取したところで、

ある程度までは尿に多く排泄されるわけです。

しかし、ここにアルコールが入ると話は違います。

アルコールは、尿酸の尿からの排泄を遅らせる作用があります。

またビールに含まれるプリン体は350ml1缶で12~25mgですので

ビールそのものがダメというわけではありませんし、

そもそもプリン体ゼロを飲んでも、めちゃめちゃ尿酸が下がるわけではなく、

むしろアルコールを摂取している時点で

体に尿酸を閉じ込めているということになります。

大小関係で言うと、

プリン体オフによる尿酸摂取量低下<<<アルコール摂取による尿酸排出抑制

本末転倒!!!!

ということです。

アルコールを飲んだ後にすべきこと

「たくさん水を飲む」

これに尽きます。

尿酸の高い人は1日1.5~2リットル水を飲みなさいと言います。

漢方学的に「水滞」の人はかえってよくない気もしますが

尿酸を下げる方法としては合っているのでしょう。

アルコールを飲む前にすべきこと

二日酔いに適用のある市販薬がございまして。

二日酔い、アルコール中毒、脂肪肝などに効果のある

「ミラグレーン」

これ私の一押しです。

市販薬なので、処方せんはいりません。

お越し下されば販売できます。

肝臓の機能を高めてくれますので、

アルコールによる体への負担を軽減してくれます。

そのほかにも漢方薬の「五苓散」を飲むことがあります。

お酒を飲んだ翌日に浮腫みや頭痛、吐き気が出やすいのですが
(完全な二日酔いですやん…)

お酒を飲む前と飲んだ後に五苓散を飲むと

翌日の症状が少なく体がとても楽になります。

五苓散は当薬局で品質の高いものをご用意しております。

ミラグレーンと一緒に服用していただいても結構です。

楽しく健康な酒生活をしましょう。笑